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この間audioquestの光ケーブル買ったらこれが出来が良いケーブルで、「そういえばオーディオクエストってヘッドホンも出してたよね。」と思って見てみたらモデル末期なのかめちゃくちゃ安くなってる。評判が悪いのは知ってたけど、発売当初は(メーカー希望小売価格的な価格だと)9万前後、少し経って7万前後、それが発売から2年ちょっとの現在31500円くらい。私はヨドバシで35000円で買ったけど。「モデルチェンジ前?の叩き売りと言ってもいくらなんでもあんまりだ。評判悪いのは知ってたけど、どんだけ音悪いんだよwwwww」と思いながら興味本位で買ってみた。 このモデルは密閉バージョンのNightOwl Carbonだが姉妹機に開放バージョンのNightHawk Carbonがある。密閉バージョンのNightOwl CarbonにしたのはHD650があるから使い分け的には密閉型の方が良いかな?と思ったから。音質的には開放型の方がより素直な音なんだろうけどね。 ちなみに音だけど、まだエージング前だけどかなり音が良い。ポテンシャル的にはHD650よりも明らかに上だと思う。同じ価格帯だと以前持ってたATH-W5000よりもずっとずっと良い印象だ。HD650(標準ケーブル)よりも解像度もあるし、奥行きもある。音像もHD650(標準ケーブル)と違い音像がぼやっとすることもなくクッキリとピンポイントで定位する。そして何より音色が上質だ。HD650(標準ケーブル)よりも音色が多彩で鮮やかさがある。バイオセルロースのおかげか歪感は確かに抑えられていて、嫌な音はあまり出さない、かと言って鋭い音が出ないかと言えばそんなことはなく鋭い音が出る。ただ高域がきつすぎる気がするんだけど、これはエージングで解消するかな? ただ音色の表現力は良いのだが音色自体が自然かと言われると、ハウジング由来と思われるウワーンとした響きが乗るので自然さではHD650の勝ち。この響きが邪魔してしなやかさみたいなのは感じられないんだよな。NightHawkだったらこのあたりも違ったかもしれないが。あとは高域がきつかったり音が若干詰まり気味なんだけどこれはエージングで解消するんじゃないかと思う。 概ねの印象ではこのヘッドホンが過小評価されていることに関しては全く理解不能。ホームページにはバイオセルロースがどうのとか、スプリットギャップがどうのとか書いてるのだが、概ね謳い文句通りのことをまじめにやって謳い文句に近い音が出ているんだなと言う印象。メーカー希望小売価格的な価格だと9万円前後らしいのだが、9万円前後の価格で売っても恥ずかしくない音質レベルだし、それ以上のポテンシャルがある。メーカーも自信を持って世の中に送り出したんだろうが、市場では評価されず半額以下で投げ売りされてしまうと言う憂き目にあってしまった。そのおかげで安く手に入れることができたのだが、開発者はたまったものじゃないな。きっとラーメン発見伝に出てくるハゲの気持ちになっているに違いない。 個人的な感想では少なくとも3万の音じゃないよこれ。
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2019/08/22 執筆
2019/08/22 公開
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